看護師資格を全く持たない人が資格を得るためには、准看護師の場合でも正看護師の場合でも、通学制の看護学校へ通わなければいけません。しかし準看から正看になる場合には、通信教育で正看護師資格を得ることができます。そのため、循環として働きながら通信教育で学習を続け、正看護師資格を取得してステップアップやキャリアアップしたいと考える人は少なくありません。通信教育は、それぞれの都合に合わせて学ぶことができるため、まさに忙しい人にとってありがたい勉強法です。
しかし、実際のところ通信教育の学び方が万人に向いているとはいえません。向いている人の適正がある点にも注意しましょう。通信教育に求められる適正は、ずばり、セルフマネジメント能力があることです。誰にも学習状況を管理されないため、自分自身でしっかりと管理しながら学ばなければいけません。疲れていても学習時間を確保するなど、強い意志と自己管理能力が求められます。
また、通信教育を続けるには、計画性も求められます。当然ですが、資格を取得するには数日だけ集中して勉強すれば良いというわけではなく、継続して勉強を進めなければいけません。その際には、あらかじめ目標を立ててスケジュールを作成し、それに合わせて進捗管理する必要が出てきます。自分の適正がわからないなら、まず通信教育で学びつつ、自己管理能力や計画能力を高めようと考えてみても良いでしょう。資格を学ぶ中で、自分の得意な勉強法が見つかることもあるはずです。